本庄祭 宵宮

 8月2日伊根町の浦神社で行われた本庄祭の宵宮を観に行ってきました。1200年前から続いていると云われる本庄祭、境内のかがり火と内宮で叩かれる太鼓の音。8時半頃になると各集落から順に提灯行列が「伊勢音頭」で宮入り、お祓いを受けその後、提灯を先頭に上半身裸の男たちが、参道の鳥居の外から騎馬と共に拝殿に駆け込みます。酒を浴び歓喜の声をあげて何度も繰り返し駆け込みながら盛り上がって行きました。

 近年は祭りが土日に行われることが多く残念ながら靑竈を休んで行くことが出来ないこともあります。今年は別のイベントで翌日の本祭は行けませんでしたが、来年は観てみたい。もう一度宵宮から。

 

    

 

 

 

花火

 かの地では花火ではない物が打ち上げられ、夜空を照らし命が粗末に扱われていますが、今年も丹後松島の精華大学学舎でのプライベート花火に参加させていただきました。今年の参加者は去年に比べると少なく、50人ほど?近所の住人も食べ物と飲み物を持って観に来ています。

 芝生に寝転んで観ているすぐ横では、子供たちが順番に花火の発射スイッチを押しています。みんなで10・9・8・7・6・5とカウントダウンの後、仕掛けられた花火が一つ一つ打ち上げられます。フナーレもとても素敵な花火が次々に打ち上げられましたが、後半からは観るのに夢中で動画を撮影している余裕がありませんでした。

 今回は水出しの翠玉茶と靑竈特性ブレンド(お客様に買っていただいた時に選り分け省いたお茶)を300人分?持って参加しました。ん〜今年も良かった!結希さん今年も素敵な花火をありがとう、実行委の方ありがとう!                                                                                                   

        

 

        

 

 

春茶2014 Ⅲ

 前回のつづきです。

 今回仕入れた茶葉でパイナップルの様な香りのする金萱茶があります。最近流行の焙煎でしょうか、少し酸味のある濃香な焙煎になっていて金萱茶の特徴の乳香と酸味が合わさってパイナップルの様な香りがします。他の品種でも使える焙煎方法で面白いとは思いますが、お気に入りの金萱茶があってこれも有ったら楽しいかなぁという感じでしょうか。

ベテランの腕にかかるとこうなるのかと納得させられる仕上がりになっていてすばらしい出来具合でおすすめです。数年寝かせると焙香が落ち着いていい感じになりそうです。

同じ茶師のお茶は他に包種茶と鉄観音紅茶を少量仕入れて来ましたがこれも素晴らしい仕上がりです。茶葉は台北近郊の文山区で栽培され、靑竈では木柵正叢鉄観音をメインに扱っています。

     

    

 

 最終日の午前中に宜蘭の畑を見学に行って来ました。ここは9年前に有機栽培から無施肥の栽培方法に変更されました。肥料を使っていた状態から土壌や環境が自然の循環に戻って行くには長い年月が必要です。雑草と共に生きている茶樹には多種の虫たちが生息していました。ここでは虫も取りません。虫は他の虫や鳥たちが食べるのです。苗を植えてから三年はほとんどの茶葉が虫に食べられて残りませんが、その間に根が太く深く土の中に育って行くそうです。そうして鍛えられ育った茶樹は、少しばかり葉を虫に食べられても、たくましく生き生きと育っていました。

 

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 畑の見学を終えた後、農家の夫妻に昼食を御馳走になりました。あとは桃園空港に向かうだけでしたが、LCC(格安航空会社)の搭乗手続きは余裕をみて早めに済ませないといけません。チェックインカウンターを一時的に借りているLCCは1時間以上前が決りです。バスを乗り継いでの空港までの時間を考えると、昼食の時間は30分しかありません。
 近所のレストランに向かったのですが、何と回転式の大きなテーブルに大皿で次々に料理が運ばれてきます。どれも舌鼓を打つ料理ばかりでしたが、残念ながらゆっくりとは味わうことはできませんでした。

 

 今回は一件の農家を省いてはどのお茶も良い出来具合でした。手運びの限界もあり、素晴らしい茶葉を少しずつしか仕入ることは出来ませんでした(前々回の記事参照)が、こんなに好いのは数年ぶりか、ここ10年で最好かも?と思える茶葉も多数あり、手応えのある仕入れが出来たことを農家と茶師と共に喜びたいと思います。

 

 最後に・・・この10年付き合っていただいた茶農・茶師、台湾茶と日本の緑茶の普及に尽力された王詠政さんのご冥福を祈ります。
 

 

 

                               

 

春茶2014 Ⅱ

 

 前回の続きが気がつけばもう一ヶ月近く経ってしまい、手違いで撮っていた写真のデータを消してしまいまして・・・。お茶の仕入れ後一件を残して、茶器の発送作業や親睦などで数日過ごしました。

 

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 毎年訪ねている宜蘭の四季村に今回も行って来ました。小学校と幼稚園の給食の手伝いをしてから、山奥へドライブに行きました。途中の食堂で「そば食べるか(日本語)」と聞かれ、注文するとなんと姫路の「駅そば」に似ていました。かんすいが入った中華麺かなぁ、お出汁は台湾風。他にアヒルの頭と首の煮物、昆布の煮物、甘いソースがかかった豆腐とビールをいただいて、さらに山奥へと車は走ります。

 南山という所の教会で一休みのはずが、待っていたのはフライドチキンと大量のビールを一気飲みでした。台湾で「乾杯」といえば一気のみのことで、杯(コップ)を乾す(空にする)飲み方のこと。親睦を深める?ために何度も「乾杯」を求められてすっかりよい気持ちに。

 南山は半袖では堪え難いほど肌寒く、霧で10m先は視界がききません。南山からさらに山奥へ向かうと梨山ですが、今回の服装では無理w

 

 

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 翌日は近所の蘇澳に温泉に行って休息の予定が、知り合いのの田んぼの草取りに変更。日が暮れるまで草を取って小雨の中、竹でバーベキュー用の火をおこして市営温泉に行って帰り着いたのが朝の2時。長い一日となりましたが、他にお客さんが一人しか居ない広い温泉でゆっくり出来て幸せ〜な気分! 上の写真は左から羅東の小龍湯包、臭豆腐、麻辣臭豆腐、友達が一押しの美味しくて庶民的なお店でいただきました。小龍湯包と臭豆腐は別のお店ですが、お酒は両店とも持ち込みのみ! つづく

 

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春茶2014

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 5月13日〜20日に台湾に茶葉と茶器の仕入れに行って来ました。今年の3月27日に長年付き合っていただいた農家の方が急死されたので、彼の最後の作品(遺作)を多めに仕入れさせていただきました。三月の中旬に彼は大阪に居て伊根に遊びに来られる予定でしたが、今回は時間が調整出来なかったので、また来年の楽しみにと電話で話をしたのが最後の別れとなってしまいました。

 

 手運びの限界もあって他の農家の茶葉は少量づつになってしまいましたが、一件の農家では三年ぶりの快作!お互いに笑顔とガッツポーズでの再会を果たせました。

 

 一日目は関西空港からPeach航空で桃園空港に到着後、台北で円を元(NTD)に両替して茶器と包種茶、白毫茶、翠玉茶、ジャスミン茶、原生烏龍茶の仕入れを終了。いつもお世話になっている羅東の友人宅に向かいました。

 

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  二日目は羅東の市場近くにある古い食堂で朝食、茸粥、腸詰め、煮豚、煮鮫、厚揚げ、豚の煮込みとでんぶがのったご飯を食べて、鶯歌の茶器を見に行って来ました。鶯歌は観光客も多く訪れる陶器街で行くのは初めて。観光気分での視察のつもりでしたが、安くて使いやすい茶器の卸店に入店。その後は途端に仕事モードになって値段の交渉が始まりました。お互いに折り合いのつく値段を知っているので気持ちのよい取引が成立、段ボール2箱分の茶器を仕入れました。

 

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 三日目は三件の農家を廻って茶葉を仕入れました。その後のスケジュールの都合もあってのことですが、三件はオーバーワーク、何とかなりましたが一日に二件までが限界です。聞き茶の後はゆっくりと親睦を深めながらお茶をいただきたいものですが、心に余裕がありません。烏龍茶を4種類仕入れて、ほとんどお茶を口にすることなく次の農家へ移動です。最後にいつもは5時間程試飲する農家に余力を十分に残して向かったのですが、今年は出来があまり良くはありませんでした。10種類ほど試飲しましたが、金萱茶2種類と昨年の紅茶(青心烏龍)を仕入れて、その日の仕事を終えました。 つづく

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